本の自炊 (なぜ、自炊業者を弾圧するのか。)

紙の本を、スキャナで取り込んで、PDFにすることを、「本の自炊」という。
なんで、自炊というのかよくわからない、ネーミングミスだと思うけど、まぁそれはおいておいて。


以前から議論になっているが、
こういった、本の自炊を、行ってくれる業者が存在する。
基本的に、個人の持ち物なので、どういう風に、本を扱ってもいいはずだが、
(DVDやiTunesDRMと違って、別に本に暗号がかけてあって、違法に解除するわけでもないので)
なぜ議論になっているかというと、
ここで、PDFに変換したものを、複数の人で共有している人が増えているから(?)だそうだ。


たしかに、複数の人で共有されたんじゃ、出版社の商売はあがったりだ。


で、今回、物書きや出版社などが共同で、
こういった自炊業者に、どのように、PDFが不特定多数で共有されるのを防いでいるか、質問状を送ったとのこと。


わざわざ自炊業者に聞かなくてもわかると思うけど、基本的にはライセンス認証もないデジタルファイルなので、拡散防止するのは不可能だと思われる。
要は、圧力をかけるのが目的だったんでしょう。


きちんと、複製できないように管理しようとすると、
Kindleや、iTunesなどのように、ライセンス認証すればいいけど、それって犬小屋に鍵をつけるようなもの?
いいたとえでないけど、デジタルのデータにするような本って、本棚から溢れたような本なので、
なんというか、ライセンス認証するほどのものではないと思う。


個人的には、
1. この自炊業者というのは、非常に便利
 自分は、月50冊、月に1万円のプレミアム会員になっている。
 さらに、Amazonで買った本を、そのままこの業者に届けてもらって、そのまま裁断して、スキャンしてPDFを送ってくれる。
 紙として非常に無駄なのはわかる(もったいない)けど、部屋も狭いので、結局、PDFにした方が、本をよく読む(参照できる)ようになった。
2. まずは、物書きや、出版社は、どちらかというと、すべての本が、電子書籍として売られることに 力をいれた方がいいと思う。
3. あと、こういう物書きや、出版社の連合と自炊業者も含めて、ライセンス認証のプラットフォームを提供すればいいのではないかなぁ。
 iTunesKindleとちがって、本の譲渡もできるようにすると、さらに便利だと思う。
 各自炊業者で、ライセンス認証の準備まで求めるのは、ちょっとコクではないかなぁ。まぁ、ブックスキャンあたりの会員数も多そうなところが作ってもいいと思うけど。



http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20110930-OYT1T01306.htm