誤診

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110908-00000917-yom-soci


常識的に考えると、この研修医(3年目なので専門研修医か)が悪いと思う。
他の医者が判断できることを、判断できなかったのだから。


ところで、3年目の医者が一人で当直って結構あるのかという疑問。


夜間当直の現状なんて、
自分の見てきたor経験してきた夜間の内科当直は、どこも
若手が優先的に持ち回りしていた。
日中働いて、そのまま夜間当直に突入。次の日の朝まであまり寝れず、そのまま日中の業務に突入。
(当直あると、36時間連続業務は普通)
というのは日常的な光景だ。
なので、夜間当直というのは、好きこのんでやるものではない。みんな嫌々やっている (9割の人間はそうだろう)


今の大学の内科当直は、3〜5年目の医者とか、
大学院が終わって、臨床の勘がにぶっった医者とかで構成されている。


で、屁理屈を考えた。
夜間当直の医者の常識的レベルは、3〜5年目の医者のレベルで、
それ以上の医者は、神がかりレベルという屁理屈。


まぁ、そんな不謹慎な屁理屈は置いておいて、
こういう不幸な出来事を自分で避けるためには、
1. 可能な限り平日の日中に病院に行く (人手が多いとき)
2. 高齢者は症状がでにくいので、家族が気に掛けてあげる
これは非常に大事なことだと思う。


今回のケースについて、はじめにも書いたが、常識的には当直していた医者が悪い。
しかし、私個人の意見としては、システムが悪い。
救急は、救急のトレーニングを受けた医者以外は行わないよなシステムにした方がいいと思う。


つまり、病院は当直含めて、救急業務に携わらせる時は、きちんと半年〜1年のトレーニングを受けさせるとか。
製造者責任法みたいなものだ。
医者を製造する側は責任を持って、製造するように!! という感じ。


みんな嫌々当直やってるのは、その場で診断つかないこともよくあって、
ヒヤっとする経験もしているから。
きちんとした、当直に対応できるトレーニングを充実させるべきだろうな。


そういったシステムができるまでは、自衛するしかないのだろう。