天皇陛下への手紙手渡しで感じたこと

とある政治家が、天皇陛下に手紙を手渡ししました。
その中には、原発反対、原発作業員のことなどが書かれていたと報道されています。
当然、マナー違反、政治利用など、批判はあると思いますし、
さらに、軽率な行動であったと、本人もその後述べているとのことです。


しかし、この一件は、単に、肯定・否定する以上に、、
今の時代を反映しているという点で、考えさせられることがあると思います。


もともと礼儀や、上下関係を重んじる日本社会が、
確実に変わりつつあることを示しているのではないでしょうか。


もちろん、何十年も前から、
若者の規則に縛られないで、自由に行動するという動きはありますが、
なかなか正当化されることはありませんでした。


インターネットの普及や、欧米諸国の経済価値観が入ってくることで、
そういった理想に基づいた自由な行動が正当化されている節があるように思います。


純粋な理想(*1)と、それに基づく自由な行動、それを正当化するインターネットの存在が
このような政治家を誕生させたのでしょう。
そういう意味で、今の時代を反映していると感じました。


純粋な理想を持った"ドブネズミ"が、社会に対して"倍返し"したという感じでしょうか。


最後に、こんな風に、今回の件を安心して傍観できるのは、
現在の天皇陛下の、これまでの政治との適切な距離感や、国民や弱者を思いやるお気持ちがあるため、
これ以上ことが大きくなってしまうことはないという、安心感があるためなのでしょう。



(*1) 理念に賛同しているわけではありません。私個人は、電力消費量が多い人間なので、原子力などの安価で、CO2排出の少ないエネルギー研究に賛成です。