knitr でREPLの記録 (on RStudio )

Rの knitr というものを始めて知った。


一見、RのREPLのコマンドをどんどん記録して、ドキュメントにできるのかと思って、
色々ウエブで資料を探しているとどうも、少し違うようだ。


どちらかというと、ドキュメント(拡張子 .Rmd : R markdown の略 )を書きつつ、そこに、
バッククオート(正確には バッククオート3つ) で囲んだ部分を作り
(※この領域を chunk と呼ぶらしい。 日本語で"塊"の意 p)
そこに、Rのコードを記載しておく。


(※正確には、 開始行は、バッククオート3つに、中括弧。 中括弧の中に、r chunk-options の形式。
終了行は、バッククオート3つのみ。
開始行例 → ```{r fig.width=7, fig.height=6} )


これにより、コードの記録と、ドキュメントを同時に作成できる。


ここまでなら、エディタで記録しておいても別に変わりないが、
knitrの便利な点は以下の2点。


さっき書いたドキュメントを、HTMLに出力できる(コンパイルできる)。
すると、ドキュメントの内容、コードが綺麗に出力され、
さらに、chunk部分が実行された結果が、
各chunkの下に付加される。
(※ RStudioだと、Rmdファイル編集ウインドウの上に、コンパイルボタンが用意されます。 )


また、もう一点便利なことがあり、Rmdドキュメントの、
コードの行で、Control + Enter で、コンソールにコードがコピーされ実行される、
というおまけ付き。
(※ たぶんRStudioで使った場合のみだと思います。)


これで、ドキュメント書きながら、コード書きながら、結果も確認できますね。


個人的な要望としては、
chunk 単位で、コンソールで実行できたら便利だなぁということですが、
今後に期待。


追記)
chunk-optionsには、以下のようなオプションがあるようです。
http://yihui.name/knitr/options