妊婦のインフルエンザワクチンに関して

最近、自分の患者さん以外でも、インフルエンザワクチン接種する機会があったので、よく聞かれることの復習。


産婦人科学会のHPに2010年の報告がありました。


基本的には、
・妊婦のインフルエンザ感染は重症化しやすい
・妊婦に対するインフルエンザワクチンの安全性有効性が証明されている
という理由から基本的には予防接種しておきます。


ただし、卵アレルギーのある妊婦や、なんらかの理由で予防接種できない人には、
発症してから、あるいは、感染が疑わしい場合に、次のように、抗インフルエンザ薬で対応します。
1) 発熱・インフルエンザ感染が疑われる場合、ただちに抗インフルエンザ薬(タミフル) を服用(1日2錠を5日間)するよう指導
2) 罹患者と濃厚接触した場合には、ただちに抗インフルエンザ薬(タミフル、あるいはリレンザ)を予防的服用(10日間)するよう指導


抗インフルエンザ薬の胎児への影響ですが、ホームページによると問題はいまのところないようです。



<メモ>
あと、予防接種して効果がでるまでに2週間ほど、効果が切れるのに5か月ほどと言われています。


タイプですが、大きく3種類あって、A型(H3N2香港型)、B型、新型(H1N1:A型の一種) です。 最近のワクチンは混合になっています。